済州島に軍事基地はいらない!

九州の西、朝鮮半島(韓半島)の南西、チェジュ(済州)という島の南海岸にガンジョン(江汀)という村があります。450年以上の歴史をもつガンジョン村で、2007年5月18日から海軍基地反対運動が10年間続いています。ガンジョンの海軍基地問題はガンジョンやチェジュ島だけの問題ではなく韓国の軍事基地、沖縄・日本の米軍基地問題ともつながっています。

済州4・3 70周年記念特別講演、<火山島>の作家・金石範と出会う

済州4・3 70周年記念特別講演、<火山島>の作家・金石範と出会う

キム・ソクボム(金石範) 1925~ 在日韓国人・日本の小説家

4月4日、済州北小学校において、済州4・3 70周年「キム・ソクボムと出会う、4・3 70周年を語る」というタイトルで、特別公演が開かれた。北小学校と付近の観徳亭など、済州市の原都心一帯は、4・3の導火線になった3・1記念式発砲事件と3・10道民ゼネストなどの舞台となった場所である。

 

4・3は革命である

キム作家は「今まで権力層が、4・3について、抗争、蜂起などの言葉を公に使えないようにしていた。私は昔から4・3は革命であると思ってきた」と述べた。前日、済州道文芸会館において開かれた4・3文化芸術祝典で、「4・3民衆抗争」と刻んだ白い碑を立て起こすパフォーマンスを見て涙を流した彼は、「これから横になっている白い碑に名を刻み、公の場に立てるべき」と述べた。彼は道民が約50年間、4・3に対する沈黙を強要されたことについて「記憶の抹殺」と表現し、「権力が記憶を抹殺する、その力がとても恐ろしく酷かったので、道民が自分の記憶を忘れてしまったのだ。記憶の他殺であり自殺」、「世界的にもこんな歴史はない。済州道民はそれを耐え抜いたのだ」と説明した。

 

李承晩政権とアメリカは謝罪すべき

「4・3の完全解決」については「まず遺族への謝罪と補償が必要で、トラウマの治癒も行うべき」とし、「4・3当時の侵略者は、内的には李承晩(イ・スンマン)政権、外的にはアメリカである。彼らが謝罪すべき」と述べた。「李承晩政権は親日派を基礎として樹立された」とし、李承晩政権の正統性について問題を提起した。

 

海軍基地は4・3当時からアメリカの目的

ガンジョン村につくられた海軍基地にアメリカの艦艇が入港しているという、軍事基地反対の活動家による問題提起については「済州海軍基地を見たかったが、内部は見ることはできず、建設当時にフェンスの外の遠い所から見たことがあるだけ」とし、「これは4・3当時からアメリカの目的だったし、何十年経って現実になったもの」と指摘した。彼は質問者に感謝すると述べ、ガンジョンへの思い表現した。主催側の了承でガンジョンの旗を掲げ、シュプレヒコールを挙げて講演会を締めくくった。

 

文:聯合ニュース

まとめ:ボクヒ